一日体験入社日記
Once upon a time、世の中がまだ平成と呼ばれた頃、一日体験入社する者あり。ということで、2〜3ヶ月ほど前に2社ほど一日入社体験をしてきたので、どんな雰囲気だったのかを書いておきたい。お世話になった会社と利害関係のない第三者として、一日体験入社してみたいけど、どんなひどい目にあうか分からないし勇気も出ないという人たちに少しでも雰囲気が伝えられたらと思う。なぜこういう表現をしているかと言えば、僕が一日入社体験をするまで内心そう思っていたからで、やはり何者でもない人間である僕は、色々とやっていくことにビビってしまうのだが、フリーランスになったからには自分で動かないと案件の芽は育たないという便利な状況に置かれ、運良く体験することが出来た。
なお体験入社後にブログ書いていいですか?とドヤ顔で聞いたくせに、実際にブログを書くのは2〜3ヶ月後というだらしなさは見逃してくれ頼む。
前置きが長くなってしまったが、Repro株式会社と株式会社SmartHRの2社にお世話になったので、それぞれの一日体験入社の流れと感じたことをまとめていく。
Repro株式会社
めちゃめちゃ勢いのあるデジタルマーケティングを生業とする会社。人が増えているらしく、お邪魔した時はかなりオフィスが手狭になっていて、オフィスの増床を予定するぐらいの感じ。PCは自前のを使う。
体験入社までの流れ
- Twitterにて
- オフィスにきませんかというDMもらう
- オフィスに行く日を決める
- オフィスにお邪魔した日
- VPoEとEMに会社や技術スタックの説明を受ける
- 一日体験入社の誘いを受ける
- 体験入社の予定を決める
- Slack上にて
- この時点ぐらいでSlackやGithubのアクセス権限をもらう
- Gentoo Linux使いに突然、Repro Tech Meetupに誘われる
- 体験入社の事前打ち合わせの日
- チームメンバーと事前に顔合わせ
- Gentoo Linux使いに体験入社日までに何をするかと体験入社日に何をするかの説明を受ける
- 暇すぎてReproの人間のような顔をしてRepro Tech Meetupの会場設営を手伝う
- 家にて
- 事前に自前のPCに環境構築をする
- 環境構築で分からないことをSlackで聞く
というように、非常に仕事で忙しい中、丁寧に対応してもらった。
体験入社当日
- オフィスに行く
- チームに改めて紹介
- 担当者が不慮の寝坊により不在だったが、事前打ち合わせで僕がやる予定のタスクが分かっていたので、勝手にタスクを消化し始める
- チームでランチを食いに行く(経費!!!!!!)
- 午前中のタスクをコミットしてレビューしてもらう間に、別のタスクにとりかかる
- チームのタスクの進捗確認のためのスタンドアップミーティングに参加する
- タスクで取り掛かっていたバグの原因が分かり、修正しようとするも時間切れに焦った結果、完全にUXがぶっ壊れるコードをレビューに出してしまい、迷惑をかけて猛烈に反省する
- 非常に丁寧なレビューをしてもらえて有り難い
- 体験入社のフィードバック会があり、フィードバックをお互いにする
大事な日にこそ寝坊をするのは僕だけじゃなかったという安心感。今思うと、僕の緊張をほぐすための高度な気遣いだったのかもしれない。
感想
- チームメンバーが非常に物腰の柔らかい人たちで仕事がしやすそう
- Slackで技術的な情報の共有が頻繁にされていて最高
- ドキュメントが非常によくまとめられていて、大体ドキュメントどおりにやれば環境ができる
- AWSやGCPなどの色々な技術スタックを利用して、膨大な量のログを処理しているアーキテクチャが面白そうだった
- 技術負債に立ち向かってどんどんコードを良くしている様子が伺えた
- 自分に対してのフィードバックももらえるのでありがたい
- Repro Tech Meetupが色んな話聞けて楽しいし、RubyistならRuby界隈で勢力的に活動する人たちと仕事できるので幸せ
- CTOオブザイヤーや地域Rubyコミュニティのオーガナイザーや発表者がいて福利厚生感ある
- 事前に打ち合わせと環境を作る時間が必要なので、一日体験入社 + αという感じ
- 勢いがあるため、オフィスが人数に追いついておらず物理的に空気が悪い
- 新時代令和なので増床して改善してるはず
一日体験入社はこちらからと書こうと思ったら一日体験入社へのリンクが…ない…!! ということでめちゃめちゃナイスな人柄のVPoEの方のTwitterをはっておく。
threetreeslight (@threetreeslight) | Twitter
株式会社SmartHR
めちゃめちゃ勢いのある人事労務管理を生業とする会社。こちらも人が増えているので、この間ギロッポンに引っ越したらしい。僕が行った時はまだ半蔵門だった。PCはアカウントなど含めて、全てがセットアップされたものを使う。自分のdotfilesがあると便利。
体験入社までの流れ
体験入社のフローがめちゃめちゃ整理されていて、すごい。
体験入社当日
- オフィスに行く
- 朝会(スタンドアップミーティング)に参加して顔合わせ
- 体験入社の担当者がやむを得ない事情で不在だったが、体験入社ガイドブックのおかげで環境構築をすればいいことが分かっていたので、提供されたPCで作業にとりかかる
- 提供されたPCが日本語配列で辛い思いをしていたら、チームメンバーの手厚いサポートにより、英語配列のマジックキーボードとついでにトラックパッドを提供してもらう
- 簡単な文言修正をアサインしてもらい、チームメンバーに説明を受けて作業をする
- チームでランチを食い行く(経費!!!!!!!!)
- 午前中のタスクをコミットしてレビューしてもらう
- 別のチケットをアサインされるも、業務知識がなさすぎて混乱していたら、チームメンバーが一緒に画面見ながら説明してくれ、作業開始
- 実はそんなに簡単な修正ではないのでは説が出て、突然チームメンバーと実装方法について議論を交わす
- スクラムのスプリントプランニングに参加
- マージされた修正をデプロイ
- 終了30分前に体験入社のフィードバックを依頼され、筆が遅すぎて残業をする
- フィードバックを書き終えて「帰ります!」と叫んだ後に、やりかけの作業を引き継ぐためのプルリクエストを作り忘れていて残業をする
残業王に俺はなる!残業をしすぎると残業王というTシャツが回ってくるらしい。
感想
- 開発環境がDockernizeされていてすんなりと開発に入ることが出来て最高
- チームメンバーの物腰が柔らかく仕事がしやすそう
- 僕が混乱している箇所を説明してくれた時に、横について「操作を見てていいですか?」と言われたのが印象的で、慣れない人がどこでひっかかっているか観察するという開発者のプロダクトへの向き合い方が非常によい
- SaaSとして成功するためのプラットフォームを支えるアーキテクチャを考えるのが面白そう
- 実装方針の議論を気軽にできる雰囲気があってうれしい
- 開発からスプリントイベント、さらにはデプロイまで体験できるように設計してあって普段の開発の様子が十分に伺える
- スクラムを実践していて、スプリントプランニングが丁寧
- 一日体験入社のフィードバックを書いたが、自分に対してのフィードバックも頼んだらもらえて有り難い
- PCの日本語・英語配列は事前に聞いてほしかった
- フィードバック書いたので新時代令和には直っているはず、早いほうがカッコいい
自分に対してのフィードバックの一部に反応した様子です。
声が大きくて聞き取りやすいって褒めてもらったのでハリウッド目指します
— レベルがあまりに低い (@terut) 2019年2月25日
他にも仕事への姿勢や「突然設計についてメンバーと議論し始めてウケた」など素直なフィードバックがもらえて有難い。
体験入社はこちらから。
まとめ
2社とも非常に魅力的なので、ぜひ一日体験入社をお勧めしたい。2社ともなぜか普段いるはずの担当者がいなかったりしたのだけど、スムーズに作業できる環境が整っていたし、チームに入りやすいようにしてくれている。担当者がいないのは僕の徳の積み方が足りないからだと思う。体験入社するとよりチームや仕事の進め方の雰囲気がよく分かるので、どんどんやっていき。アフィブログみたいなまとめになってしまったが、本当にオススメなんや…味わってクレメンス。
写真撮ったやろと思って写真探したら一枚もなくて、ブログ書いていいですかとドヤ顔したくせに意識が低い。あまりにレベルが低いと言われても仕方がない。
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